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多機能トイレへの利用集中の実態把握と今後の方向性について

多機能トイレへの利用集中の実態把握と今後の方向性について

http://www.mlit.go.jp/report/press/sogo09_hh_000044.html

‐多様な利用者に配慮したトイレの整備方策に関する調査研究報告書のとりまとめ‐
平成24年4月24日


バリアフリー化の取組みとして、駅や建築物などにおける車いす使用者用トイレの設置義務付けなどを背景に、近年、子ども連れなども利用できる多機能トイレ※が数多く設置されてきました。そのため、車いす使用者などの障害者だけでなく、高齢者、子ども連れなどによる利用が集中して、車いす使用者が使いにくくなっているという指摘が寄せられています。

国土交通省 報道発表より抜粋
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車いす常用者(当事者)より

車いす常用者の場合、トイレの間口を車いすが入れる幅(75cm)以上、段差をなくせば「多機能トイレ」仕様の立派な機器をわざわざ揃えなくてもほとんどの既設の一般トイレが可能になるのですが・・・・如何ですか?
オストメイト機器なんかはほとんど使われていません。(使用不可) 
(当事者に確認)当事者とは私(人工肛門造設者)です。

http://members.jcom.home.ne.jp/wheel-net/2002/wheel-baby2.htm

最近の「多機能トイレ」はメーカーの販売促進の為のモデル展示室模様(ショールーム)状況となっているような気がします。
もっとシンプルにできないものでしょうか?
多機能トイレへの利用集中の実態把握と今後の方向性について_d0098186_1082621.jpg


ところで上の写真で当事者(車いす常用者)には使えない無理解な物が設置さています。「間違い探し?」を見つけることができたらあなたは「福祉」のプロかな?

ヒント=足は使えません

身障者用トイレ(多目的トイレ)の整備が行われておりますが、コストもかかることにより、一般用に比べ数が少なく、設置されるペースも遅い。

脊髄を損傷したほとんどの人々は健常者と同様、膀胱に250ccを超える尿がたまると尿意を催します。数少ない車いす用トイレ。また、遅い設置ペースでは、車いすの人は社会へ出ていけない。

身障者用トイレ(多目的トイレ)の整備も良いが、それより全てのトイレのドアの幅を75cm以上にすれば95%の車いすが通過することが可能となり、多くの人達(車いす常用者を含め)がどのトイレでも利用できるようになれば、これまで諦めていた社会への参加、行動範囲が積極的に拡大されます。

こちらの方が、非常にコストが安価であり、現実的だと思うと同時にこの思想が「ユニバーサルデザイン」というものではないでしょうか。

by syunsi2 | 2012-04-30 09:57 | ユニバーサルデザイン | Trackback | Comments(0)

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